~人生の主導権を取り戻すための学問~

3限目:なぜパンドラの箱は作られるのか?――母親・愛着形成・ソウルジェム・呪核をつなぐ

    
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3限目:なぜパンドラの箱は作られるのか?――母親・愛着形成・ソウルジェム...

はい、席について~。

人生学始めるよ~(  ̄▽ ̄)

今回は、パンドラの箱シリーズ第3段!

“なぜパンドラの箱は作られるのか?”

について解説していこうと思いま~す。

これまでの授業では、

1限目では、「パンドラの箱」

2限目では、「呪核」

について話してきました。

では、そもそも、

なぜ人の心には、パンドラの箱が作られるのだろうか?

なぜ、

「本当は嫌だった」

「本当は悲しかった」

「本当はこうしたかった」

という自分の意思や感情を、わざわざ心の奥深くへ封印する必要があったのだろうか。

人生学では、その原因を考える時、

【愛着形成】

【ソウルジェムの状態】

が非常に重要になっていると考えています。

今回は、

母親
 ↓
愛着形成
 ↓
ソウルジェム
 ↓
人生OS
 ↓
パンドラの箱
 ↓
呪核
 ↓
現在の問題

という一連の構造について考えていきます。

人生の始まりには「母親」が存在する。

人は、生まれた瞬間から一人で生きていけるわけではありません。

・自分で食事を用意することもできない。

・自分で安全な場所を確保することもできない。

・自分でお金を稼ぐこともできない。

だから子どもは、養育者に対して依存して生きていると言えます。

その中でも、幼少期に母親が主な養育者であった場合、

母親との関係はその後の人生の土台を作る大きな要素の一つになります。

抱っこしてもらう。

泣いたら来てもらう。

お腹が空いたら食べさせてもらう。

怖いときに守ってもらう。

嬉しいときに一緒に喜んでもらう。

悲しいときに寄り添ってもらう。

そうした経験を繰り返しながら、子どもは少しずつ、

「私はここにいていい」

「私は大切にされる存在なんだ」

「困ったときには助けてもらえる」

「この世界は、それなりに安全な場所なんだ」

という感覚を身につけてゆく。

これが、

“愛着形成”

です。

愛着形成は「ソウルジェム」の土台を作る

人生学では、自分自身に対する価値や心の状態を、

【ソウルジェム】

という比喩で表現しています。↓↓↓

「自分には価値がある」

「失敗しても自分は自分だ」

「嫌われても、自分そのものの価値がなくなるわけではない」

「困ったときには誰かを頼ってもいい」

「私は私のままでいていい」

そんな感覚を持っている人は、人生学的に表現すれば、

ソウルジェムが輝いている状態

です。

そして、

このソウルジェムの最初の土台を作るものの1つが、

幼少期の愛着形成だと人生学では考えます。

自分の存在を受け止めてもらった。

泣いたときに寄り添ってもらった。

失敗しても見捨てられなかった。

自分の気持ちを聞いてもらった。

そんな経験を重ねることで、

「私は大丈夫!」

という感覚が育ってゆく。

それが、その後の人生を生きていく土台になっていきます。

では、愛着形成がうまくいかなかったら?

反対に、

泣いても放置された。

自分の気持ちを聞いてもらえなかった。

失敗すると強く否定された。

親の機嫌によって態度が変わった。

兄弟や他人と比較された。

親の期待に応えた時だけ褒められた。

自分の意思より親の意思を優先された。

そんな環境で育った場合はどうなるだろうか。

子どもは、

「自分には価値がある」

ではなく、

「何かをしなければ、自分には価値がない」

と学習するかもしれません。

「良い子でいれば愛してもらえる」

「結果を出せば認めてもらえる」

「親の言うことを聞けば怒られない」

「迷惑をかけなければ捨てられない」

「自分の気持ちは出さない方が安全だ」

そうやって、自分を守るための方法を身につけていく。

人生学的に言えば、

ソウルジェムが濁りやすい土台が作られていく

ということなのです。

子どもは「親がおかしい」とは考えにくい

ここで重要なのは、

子どもは大人のように、

「この親の接し方には問題がある!」

「これは親自身の問題だ!」

と冷静に分析できるわけではないということです。

子どもにとって親は、自分の世界そのものに近い存在です。

だから、

・親から認めてもらえない。

・愛情を感じられない。

・いつも怒られる。

・自分の意思を否定される。

そんなことが続いた時、

「親に問題がある!」

ではなく、

「自分に問題がある!」

と受け取ってしまうことがあります。

「私が悪いから怒られるんだ!」

「私がダメだから認めてもらえないんだ!」

「もっと良い子にならなきゃ!」

「もっと頑張らなきゃ!」

「お母さんの言うことを聞かなきゃ!」

そうやって、

子どもは環境を変える力がないから

自分自身を変えることで適応しようとするのです。

そこで「人生OS」が作られていく

その環境で生きていくために、子どもはさまざまなことを学習します。

「失敗してはいけない」

「人に迷惑をかけてはいけない」

「親の言うことを聞かなければならない」

「期待には応えなければならない」

「人から嫌われてはいけない」

「弱音を吐いてはいけない」

「自分より他人を優先しなければならない」

これらが、

「こうやって生きれば安全だ!」

という人生の基本設定になっていきます。

人生学では、それを、

【人生OS】

と呼んでいます。

つまり人生OSは、単なる考え方や価値観だけではありません。

場合によっては、

その環境を生き抜くために身につけた生存戦略

でもあるのです。

人生OSをインストールする代わりに、封印される自分がいる

しかし、

「親の言うことを聞かなければいけない!」

という人生OSを採用すると、

その反対側にある、

「私はこうしたい!」

という自分の意思が邪魔になることがある。

「人から嫌われてはいけない!」

という人生OSを採用すれば、

「本当は断りたい!」

という気持ちが邪魔になる。

「良い子でいなければならない!」

という人生OSを採用すれば、

「腹が立つ!」

「嫌だ!」

「もう我慢したくない!」

という感情が邪魔になる。

では、その邪魔になった自分をどうするのかというと。

心の奥へ押し込める。

パンドラの箱へ封印する。

つまり、

人生OSが、

「表で生きるために採用した自分」

だとすれば、

パンドラの箱には、

「その生き方を成立させるために表へ出せなくなった自分」

が入っているとも考えられる。

「良い子」の裏側には、封印された自分がいるかもしれない

例えば、

・いつも親の言うことを聞く。

・わがままを言わない。

・人に迷惑をかけない。

・勉強も頑張る。

親から見れば、

「とても良い子」

だったとする。

でも、その子の心の中では、

「本当は嫌だ!」

「本当は遊びたい!」

「本当は学校に行きたくない!」

「本当は怒っている!」

「もっと私の話を聞いてほしい!」

と思っていたかもしれない。

でも、それを出せば、

・怒られる。

・否定される。

・嫌われる。

・親を悲しませる。

そう思ったから封印した。

表面には、

「親の期待に応える良い子」

がいる。

パンドラの箱の中には、

「本当はこうしたかった自分」

がいる。

そんな二重構造が生まれることがあるのです。

封印するのは「意思」だけではない

そして、

パンドラの箱に封印されるものは、自分の意思だけではありません。

例えば、

「悲しい」

「寂しい」

「怖い」

「腹が立つ」

「悔しい」

といった感情。

「もっと愛してほしかった」

「認めてほしかった」

「守ってほしかった」

「話を聞いてほしかった」

という願い。

あるいは、

「私はこれが好き!」

「私はこれが嫌い!」

という好みまで封印されることがある。

つまりパンドラの箱には、

その環境では表に出せなかった「自分自身の一部」

が入っているのです。

そして、封印されたものが「呪核」となってゆく

前回の授業で話したように、

パンドラの箱に入ったものは、最初から呪核だったわけではない。

例えば、

「お母さんに認めてほしい!」

という気持ち。

これは、ごく自然な気持ちです。

しかし、

認めてもらえない。
  ↓
それでも頑張る。
  ↓
まだ認めてもらえない。
  ↓
もっと頑張る。
  ↓
それでも認めてもらえない。

そんな経験が積み重なると、

「認めてもらえないのは、自分がダメだからだ」

「もっと頑張らなければ価値がない」

「結果を出せない自分には価値がない」

と変化していくことがあります。

最初は、

「認めてほしかった」

だけだった。

でも、長期間パンドラの箱に封印され、

・悲しみ。

・寂しさ。

・恐怖。

・自己否定。

・劣等感。

・さまざまな思い込み。

それらが絡みついた結果、

「認められなければ、自分には価値がない」

という問題の核になっていく。

それが、

【呪核】

となるのです。

つまり、すべてはバラバラの話ではない。

ここまで、

母親。

愛着形成。

ソウルジェム。

人生OS。

パンドラの箱。

呪核。

人生学では、さまざまな言葉を使って説明してきました。

一見すると、それぞれ別々の理論に見えるかもしれません。

でも、実際には一本につながっています。

例えば、

母親を中心とした養育環境
  ↓
愛着形成に影響する
  ↓
ソウルジェムの土台に影響する
  ↓
その環境に適応するための人生OSが形成される
  ↓
そのOSでは表に出せない意思や感情をパンドラの箱へ封印する
  ↓
長期間未処理のまま残ったものに傷や思い込みが絡みつく

  
呪核が形成される
  ↓
ソウルジェムがさらに濁る
  ↓
6つの呪いが強くなる
  ↓
呪縛される
  ↓
現在の人間関係・仕事・恋愛・生き方などに問題として現れる

という構造です。

原因と結果は、一方向だけではない

ただし、この構造を単純な一直線の因果関係として考えすぎないことも重要である。

例えば、

「愛着形成がうまくいかなかったから、必ずパンドラの箱ができる」

という話ではありません。

人生OS

・ソウルジェム

・パンドラの箱

・呪核

これらは互いに影響し合います。

例えば、

呪核によってソウルジェムが濁る。
  ↓
ソウルジェムが濁っていることで、さらに否定的な人生OSを採用しやすくなる。
  ↓
その人生OSによって、さらに自分の感情を封印する。
  ↓
そして新しい呪核が形成される。

という循環が起きる可能性もあります。

つまり、

「原因→結果」で終わるのではなく、問題が問題を生み出す循環構造になることがある。

ここが人生の問題を複雑にしている部分です。

「母親が全部悪い」という話ではない

そして、ここで誤解してほしくないことがあります。

この話は、

「人生がうまくいかないのは、全部母親のせいだ!」

という話ではない。

母親自身もまた、

その母親――つまり祖母との関係の中で育っている。

母親自身が、

十分な愛着形成を経験できなかったのかもしれない。

自分の意思を否定されて育ったのかもしれない。

「良い母親でなければならない」

「子どもはこう育てなければならない」

という人生OSを持っていたのかもしれない。

母親自身もまた、

パンドラの箱を抱え、

呪核を抱え、

呪縛されたまま親になった可能性がある。

そして、その影響が次の世代へと継承されてゆくのだ。

先生がしたいのは、

「誰が悪いのか?」を決めることではない。

大切なのは、

「何が原因だったのか?」

を知ることなのだ。

原因を知ることと、責任を押しつけることは違う

ここは、人生学では明確に分けて考えています。

例えば、

「自分のソウルジェムが濁った原因の一つに、母親との関係があった」

という分析結果になったとします。

それは、

「だから母親が全部悪い!」

という意味ではありません。

あくまで、

現在の自分がどう形成されたのかを理解するための原因分析

です。

原因を知ることと、

誰かを悪者にすることは違う。

むしろ、

「なぜ母親は、あんな接し方しかできなかったのだろう?」

と考えていけば、

母親自身の人生OSやパンドラの箱が見えてくることもあります。

だからといって、

傷つけられた事実をなかったことにする必要もありません。

仲良くなる必要も許す必要もありません。

ただ、

構造を理解する。

それが人生学の役割なのです。

パンドラの箱は、自分を守るために作られた

ここまで考えると、パンドラの箱は単なる、

『心の中にある悪いもの』

ではないことが分かると思う。

子どもの頃の自分にとっては、必要だったのかもしれない。

・自分の意思を封印する。

・感情を封印する。

・親の期待に応える。

・良い子になる。

・周りに合わせる。

そうすることで、その環境を生き抜いた。

つまり、

パンドラの箱は、自分を苦しめるために作られたのではない。

自分を守るために作られたもの。

だということ。

問題なのは、パンドラの箱そのものじゃない。

パンドラの箱を大人になった今も封印したままにしていることなのだ!

子どもの頃に必要だったものが、大人になった自分を縛る

子どもの頃は、

親に逆らえなかった。

自分で生活できなかった。

環境から逃げることもできなかった。

だから、自分を封印する必要があった。

でも、大人になった今は違う。

自分で働くことができる。

住む場所を選ぶことができる。

付き合う人を選ぶことができる。

親と違う価値観を持つこともできる。

自分で人生を決めることができる。

それなのに、

「嫌われてはいけない」

「期待に応えなければいけない」

「自分の意思より他人を優先しなければいけない」

という子どもの頃の生存戦略だけが残っている。

すると、

かつて自分を守ってくれたものが、今度は自分を縛るものへと変わります。

それが人生学で言う、

【呪縛】

です。

自分の人生の主導権を取り戻すために

人生学が、

・母親との関係。

・愛着形成。

・人生OS。

・ソウルジェム。

・パンドラの箱。

・呪核。

こうした過去の話を扱うのは、

過去に囚われ続けるためではありません。

むしろ逆で、

過去から自由になるためなのです。

「なぜ私は、人から認められないと不安になるのか?」

「なぜ私は、自分で決めることが怖いのか?」

「なぜ私は、嫌なのに断れないのか?」

「なぜ私は、自分が何をしたいのか分からないのか?」

現在起きている問題には、何かしらの構造がある。

その構造を辿っていけば、

・人生OSが見つかるかもしれない。

・ソウルジェムの濁りが見つかるかもしれない。

・パンドラの箱が見つかるかもしれない。

そして、その奥に、

呪核が見つかるかもしれない。

原因が分からなければ、

「自分はダメな人間なんだ!」

で終わってしまう。

でも、

「自分がダメなのではなく、こういう構造があったのか」

と分かれば、

そこから先を考えることができるのだ。

パンドラの箱は誰にでもあるのか?

ここまで読むと、

「じゃあ、人間はみんなパンドラの箱を持っているの?」

と思うかもしれないが、

人生学では、

必ずしも、すべての人が同じようなパンドラの箱を抱えているとは考えません。

幼少期に十分な愛着形成が行われ、

ソウルジェムが比較的輝いた状態で育った人であれば、

自分の意思や感情を長期間封印する必要そのものがほとんどない。

しかし一方で、

幼少期に問題がなかったとしても、

人生の途中で、偶発的に大きな出来事に遭遇することがある。

・事故。

・いじめ。

・失恋。

・裏切り。

・災害。

・大切な人との死別。

・突然の病気。

さまざまな外的要因によって、

それまで輝いていたソウルジェムが濁り、

新たなパンドラの箱が作られる可能性もある。

つまり、

パンドラの箱は幼少期だけに作られるものとは限らない。

では、

どんな人にパンドラの箱は作られやすいのか。

ソウルジェムが輝いている人には、本当にパンドラの箱はないのか。

そして、

後天的にパンドラの箱が作られるとは、どういうことなのか。

それは、次回の授業

『パンドラの箱は誰にでもあるのか?』

で、詳しく解説していくぞ~!


ってことで、今日の授業はここまで。

起立。

気をつけ。

礼。

では、解散~。

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